田中：いやあ、黒田のおかげだよ。

田中：もちろん「転送録」のことさ。外出時でも電話の取りこぼしがなくなって、客先からの評判も良くなったよ。実際、新規の成約が増えて業績見通しも明るいぞ。

田中：しかも、そのおかげで営業チームにも久しぶりに新人が入ったしね。

田中：そうなんだ。業務効率化、残業削減と積極的に取り組んで「働き方改革」をさらに前進させないとせっかく入った新人に辞められちまうからな。

田中：ただ、営業の人数に合わせて転送先も増やさなくちゃいけなくなってな。

田中：なるほど、さすがは黒田だ。イイこと言うなあ。ところで、増設の場合の料金なんだけど……。

田中：おお、そりゃいいな。10枠単位でないと追加が利かないってことになるとムダが生じるけど、1枠ごとに追加できるならありがたい。上司もこれなら問題なく了承してくれるだろうな。

田中：あ、もう一つ気になることがあった。

田中：曜日ごとに転送先の担当を変えたい場合はどうするんだっけ？　面倒じゃないよな？

田中：あはは。でも、安心したよ。これで、しっかり転送先が増やせるから、営業チーム全員で電話対応できる。これで情報の共有化も進むし、業務の効率アップも図れるな。

田中：そうだ、転送録のこと、三上にも教えてやるか。

田中：そうそう。あいつも俺みたいな悩みを抱えていてな。外出先での電話対応が満足にできなくて、顧客離れが進んで、今、奴の勤務先は業績がジリ貧だって言うんだ。

田中：で、三上の会社じゃ、コールセンターを設けようかとか、電話対応専用の人員を増やそうかとか考えてるって言うから、「そんなのムダだから、『転送録』を使え！」ってアドバイスしてやったよ。

田中：そりゃ、転送録に関しちゃ俺は三上の師匠だからさ。

田中：なるほど、そう来たか（笑）。