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営業や販売の具体例を紹介

機会損失とは?その原因と対策|
営業や販売の具体例を紹介

公開日:2021/06/10   更新日:2023/04/21
機会損失とは?その原因と対策|営業や販売の具体例を紹介

業種や業態にかかわらず、どのような企業においても営業や販売の機会を損失することは、大きな痛手となります。今回は、営業・販売で機会損失を引き起こす原因について考察し、さらに機会損失を防ぐ対策についても解説します。また同時に、機会損失防止に最適なサポートツールとなる「転送録」についてもご紹介します。

1. 機会損失とは

機会損失とは

機会損失とは、商品や製品の破損等によって具体的に生じる物理的な損失とは異なり、営業や販売等の機会を逃すことで、本来得られたはずの利益を失うという「未来的な損失」を指しています。いわゆる「儲けを逃す」ということであり、「チャンスロス」とも呼ばれています。

売り上げ・利益の減少のような数値として現れにくいために見落としがちですが、機会損失は事業の成長にとって大きなマイナスとなります。機会損失に気づかないままだと、いずれ経営破綻に陥ってしまう危険をはらんでいます。

以下で、機会損失の具体例を見てみましょう。

営業や販売における機会損失の具体例

営業や販売行為における機会損失の具体例としては、次のものが挙げられます。

  • 営業対応の遅さ
  • 販売での在庫切れ

まず最も多いのが、営業対応の遅さによって販売機会を失ってしまうことです。自社製品やサービスについて問い合わせや見積り依頼があったにもかかわらず、忙しさにまぎれて返答を遅らせることで、競合他社に乗り換えられてしまったり、顧客離れを引き起こしたりするケースです。

また、生産体制や在庫管理の不備による機会損失もよく起こりがちです。ある一定の商品がよく売れる繁忙期には、通常よりも多く生産しておけばそれだけ販売機会が増えるものですが、臨機応変な生産体制を取らないことで、売れるはずだった機会を失ってしまいます。同様に、倉庫にはストックがたくさんあるのに、小売店では在庫切れになっており、販売機会を損失する恐れがあります。

機会損失が問題に発展

企業にとって機会損失は問題やトラブルの原因となります。機会損失によって引き起こされる問題やトラブルの具体例としては、次のものが挙げられます。

  • 売り上げの減少
  • コストの増加
  • 損害賠償
  • 機会費用を失うことによる不利益

まず問題となるのは、売り上げが増えないのみならず、売り上げの減少です。当然ですが、「売れるはずだったものが売れない」ということは、その分だけ売上額が減り、利益を失ってしまうことを意味しています。また、実在庫を持つ商品であれば、本来売れているはずのものが倉庫に残っていることになり、倉庫代や保管にかかるコストが増加するという問題が発生します。

さらに取引先やクライアントの機会を損失させたことにより、損害賠償に発展するという恐れもあります。例えば、Webサイト構築会社がクライアントからECサイトの立ち上げを依頼されたとして、もし納期に間に合わなければ、クライアントはEC販売によって得られる未来の利益を失ってしまいます。この機会損失分を補填すべく、損害賠償を請求されるケースは十分に考えられます。

また、機会費用を失うことによる不利益という問題もあります。機会費用とは、「正しい選択をしていたら得られる可能性があったお金」のことで、例えばAとBの2つのコンペがあった場合、コンペAは競合が少なく勝てたかもしれないのに、コンペBに参加して負け、本来得られたはずの報酬を失うという不利益が生じるといったケースです。


2. 機会損失の原因となる外部要因・内部要因

機会損失の原因となる外部要因・内部要因

これまで機械損失とはどのようなものかを見てきましたが、ここからは機会損失の原因を考えてみましょう。機会損失の原因には、外部要因と内部要因の2種類が存在します。

    <外部要因>
  • 顧客や他社、社会の変化
    <内部要因>
  • 顧客のニーズを理解できていない
  • 戦略やプロセスに問題がある

それぞれの要因について、次項で解説します。

外部要因:顧客や他社、社会の変化

機会損失の発生には、顧客や他社、社会の変化などの外部要因が関わっている場合があります。クライアントからの一方的な契約解除や、競合他社に仕事を奪われる、社会情勢の変化によって見込んでいた売り上げが立たなくなるなど、自社ではどうしようもない理由で機会を損失してしまうケースは多々生じます。

内部要因:顧客のニーズを理解できていない

顧客のニーズをしっかり理解できていないという内部要因が、機会損失を生んでしまう恐れもあります。

例えば、シーズン品など、特定の時季だけぐんと売り上げが伸びる商品を扱っている企業の場合、過去のデータから供給量を見極めて増産するという対策により、売り上げアップにつなげることが可能になります。飲食店でも同様で、顧客が集中する時間帯にスタッフを増員することで、回転率を上げることができます。

しかしながら、このような顧客のニーズを理解できていなければ、効果的な対策を打つことができずに販売機会を失ってしまうことでしょう。

内部要因:戦略やプロセスに問題がある

営業・販売活動の戦略やプロセスに問題があるといった内部要因が、機会損失を招くこともあります。例えば、取引先からの需要量に対応する自社の従業員数が足りていなかったり、営業プロセスに課題があったりする場合、本来受注できていたはずの契約を取り逃してしまう可能性があります。

具体的には、「営業マンが多忙で契約書の作成が遅れ、クライアントを怒らせてしまい契約を破棄された」、または「初回の商談後にメールでアプローチするなど、営業活動をフォローする体制が整っていなかったため失注した」などのケースが考えられます。


3. 機会損失を防ぐための対策方法

機会損失を防ぐための対策方法

機会損失の対策としては、次の3つのような方法があります。

  • 戦略を見直す
  • 管理体制を強化する
  • タイミングを逃さない営業・販売活動をする

次項で、詳しく見てみましょう。

戦略を見直す

機会損失の対策方法の一つとして挙げられるのは、顧客のニーズを把握した、しっかりとした販売戦略を立てることです。

自社の製品やサービスのうち、何がいつどれくらい売れているのかを正確にデータ化し、分析・解析した上で最適な販売体制を整えるようにしましょう。さらに、販売だけでなく、生産、管理、物流、宣伝広告、マーケティングなど、販売活動に関わるあらゆる面で戦略を見直してみることをおすすめします。

具体的には、POSデータやお問い合わせ数、HPの閲覧状況などさまざまなデータを収集し、分析・解析した上で、関係部署との調整を行い、生産数を増減します。また、生産数の増減にあわせて滞りなく物流や販売を行えるようにしておくことも必要です。

管理体制を強化する

管理体制の強化も、機会損失を防止する対策として有効です。安定した企業運営には、「顧客管理」「在庫管理」「販売管理」など、さまざまな数値の管理が欠かせません。適正な顧客管理を行うことで、顧客のニーズを逃すことなくキャッチでき、売り上げアップに貢献できます。また、最適量の在庫を保持し続けることで、余剰在庫や品切れを起こさずに済み、いつでも顧客が求める商品を提供することが可能になります。そして日々の販売データをチェックすることで、売れ筋商品や顧客ニーズを把握し、仕入れ値や販売価格を適宜調整することもできます。

最近ではクラウドを用いた顧客管理システムなども一般的に使われるようになってきており、管理体制の強化には欠かせないものとなっています。クラウドサービスは、出先からでも顧客情報を確認できるなどのメリットも大きなものです。

タイミングを逃さない営業・販売活動をする

最適なタイミングを逃さずに営業・販売活動を行うことは、機会損失の防止に直結する対策といえます。タイミングがずれたばかりに、本来であれば受注できた契約を逃したり、顧客に購入していただけた機会を失ったりします。常日頃から好機を見逃さない姿勢が大切となるでしょう。

具体的な対策方法としては、顧客から問い合わせがあった際は即時にレスポンスをする、見込み客には電話やメールで丁寧なアプローチを続ける、といった手法があります。問い合わせへのレスポンス速度を高めるには、電話転送サービスを利用して、外出先やテレワーク中の自宅でも電話を受けられるようにする方法も有効です。


4. 営業や販売の機会損失を防ぐために!電話転送は「転送録」がおすすめ

営業や販売の機会損失を防ぐために!電話転送は「転送録」がおすすめ

電話転送サービス「転送録」は、1回線単位で手軽に利用できるクラウド型サービスです。自動音声受付や、複数の電話機の一斉呼び出しなど、利便性の高い機能を低コストで利用することができます。

「転送録」があれば、お問い合わせの電話をいったん「自動音声受付」で受けた後、「一斉呼出転送」で該当する担当者の電話を同時に鳴らして呼び出すことができます。お客様からかかってきた電話を逃さず、確実に受け取ることができ、お待たせすることがありません。もちろん、テレワーク中に本社にかかってきた電話を担当者のスマートフォンなどに転送することも可能です。

「転送録」導入の成功事例としては、全国展開する不動産販売会社様が、フリーダイヤルにかかってくるお客様からの問い合わせ電話を「転送録」で受け、それぞれの拠点地区担当者の携帯電話に一斉転送させるようにしたケースがあります。「転送録」の導入後は、各拠点3~9名程度の複数の担当者がどこにいても、誰かが必ず電話に出られるようになり、販売機会の取りこぼしがなくなりました。

◆迅速かつ確実に、問い合わせ電話に対応!不動産販売会社の「転送録」導入事例はこちらのページをご覧ください。


電話転送に割く人的リソースがなく、問い合わせ電話に出ることができずに機会を失っているなどの課題を抱えている場合は、「転送録」の利用をおすすめします。便利なクラウドサービスの導入により、貴社の機会損失を劇的に減らすことがでるかもしれません。ぜひ導入をご検討ください。

なお、タイミングを逃さない営業活動には、特定のメールを電話で知らせる「急コール」のサービスもご活用いただけます。特に、問い合わせメールや注文メールなど、受信してからすぐに対応して、チャンスロスを発生させたくない場合に有効です。あわせてご検討ください。

◆「急コール」のサービス詳細はこちらのページをご覧ください。


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予約電話を転送して飲食店の売上アップを狙う転送電話の活用方法

公開日:2017/07/18   更新日:2022/03/25
飲食店の売上アップを狙う転送電話

予約電話の取りこぼしは、飲食店にとって売り上げの機会損失につながります。しかし、定休日や営業時間前の準備などで電話を取れない状況も少なくありません。そこで活躍するのが転送電話です。
転送電話サービスを利用することで、かかってきた電話を指定の番号に転送することができ、店の外にいても予約電話を受けることができます。今回はそんな転送電話を用いて、飲食店の売上アップを狙う方法をご紹介いたします。

新規顧客の予約率を上げて売上アップ

新規顧客の予約率

転送電話とは、顧客がお店にかけてきた電話が一定時間以上つながらないなど指定の条件を満たした場合に、あらかじめ決めていた番号に電話を転送するというものです。
この転送電話(及び関連サービス)をうまく活用することによって、新規顧客からの予約を増やすことも不可能ではありません。

例えば飲食店に予約電話をしたときその電話がつながらなければ、その人は時間をおいてまた予約電話をしてくれるでしょうか。
最初の予約電話を取り逃がすと、多くのお客様は他のお店に行ってしまったり、足を運ぶことをやめてしまいます。せっかくの顧客からのアプローチを電話一本で逃してしまうのは、経営の面からもマイナスだといえます。

そんな予約電話が取れないことによる客離れを防ぐために、電話転送切り替えサービスを利用するのがおすすめです。店の電話に出ることができない定休日や営業時間外に、お店にかかってきた電話が責任者の電話に転送されるように設定しておくことで、顧客は待たされることなく予約を済ませることができます。そしてお店側は電話の取りこぼしがなくなることで他店への顧客流出を防ぐことができ、売上の向上につながるのです。

定休日や営業時間外に対応することが難しいという場合、自動音声受付サービスを利用しても良いでしょう。このサービスはお客様からかかってきた電話に予約専用の音声ガイダンスを流し、電話機のボタン操作によってメッセージを録音するものです。 このサービスでは24時間電話予約を受け付けることが可能です。

既存顧客のロイヤル化で継続的な売上アップを

既存顧客のロイヤル化

最近ではネットやアプリで予約が取れる飲食店も増えていますが、電話による予約は既存顧客を常連客に変える効果が期待できます。
例えば、電話で予約をしてくれたお客様に「ご来店心よりお待ちしております」と一言伝えてみましょう。電話予約は、音声が入ることでスマートフォンの画面では伝わらないお店の温かみや雰囲気を伝えることができ初回来店時の印象を良くし、再来店への可能性を広げてくれます。

また、電話であれば、声で常連客かどうか判断することができます。そこであらかじめ常連客の料理やお酒の希望に合わせた準備をしておくなど、既存顧客の満足度を上げロイヤル顧客へとつなげることができます。

飲食店が価格やサービスだけで他店との差別化を図ることは容易ではありません。お客様に感謝の気持ちを伝え、できる限りお客様の要望に応えるなどの心掛けが大切です。お客様とのコミュニケーションを増やし、お客様にとって「オンリーワン」の店を目指しましょう。

転送電話は固定費の削減にもつながる

転送電話を利用するためには、多額のコストがかかるのではないかと考える方もいるかもしれません。しかし、転送電話を導入する際、工事費や設備の導入などの高価な設備投資は不要です。

ローコストで転送電話を利用したい場合には、光電話(光IP電話)の電話転送サービスがおすすめです。このサービスでは通信費を通常の電話より低く抑えることが可能です。
通常の電話はかける地域などの条件によって電話料金が変動しますが、転送電話はインターネット回線を用いているため料金は全国一律です。

おわりに

電話は予約につながるだけでなく、新規のお客様をリピーターへと成長させるために欠かせないツールです。気持ちの良い電話応対をすることでお店のイメージは向上し、さらには売上アップを狙うことができます。頂いた予約の電話を取りこぼすことがないよう、転送電話を活用してはいかがでしょうか。


TOP > コラム > 販売機会の損失やチャンスロスが発生する原因について

販売機会の損失やチャンスロスが発生する原因について

公開日:2017/05/15   更新日:2022/03/25
販売機会の損失やチャンスロス

営業に関わる人や経営を学んだことのある人であれば、機会損失やチャンスロスについて聞き覚えがあるでしょう。

機会損失とチャンスロスは、どちらも「活動しないこと」によって生じる損失のことです。

利益を最大化させるためには、機会損失は最小限に抑える必要があります。

今回は、機会損失が生じる原因とその具体的な解決方法について考えていきましょう。

機会損失とは何か

機会損失とは、在庫切れや顧客への対応漏れによって、本来販売・提供できるはずの商品やサービスが販売・提供できない場合の損失を指します。顧客の需要があるのにも関わらず、なんらかの理由で販売ができない場合などがこれに当たります。

これは実際に何か行動を起こして生じたロスではなく、何も活動しなかったことによる損失です。本来であれば商品やサービスを販売・提供し、利益獲得につながるはずの機会を逃してしまう、これが機会損失です。

機会損失が起こる原因と対処方法

原因と対処方法

機会損失が起きる大きな原因の一つは、企業側が消費者のニーズをきちんとくみ取れていないことです。

消費者のニーズをあらかじめ考慮して在庫を管理しておくことができれば、在庫切れでの機会損失のリスクは防ぐことができます。しかし、企業側も在庫を抱えるには保管場所や人件費などの費用がかかります。

費用を最小限に抑え、消費者ニーズに敏感に反応し対応することが、機会損失を最小限に抑える一つの方法といえます。

費用を抑えつつ消費者ニーズをきちんとくみ取る方法の一つとして、普段の収支管理の徹底が挙げられます。

まずは日々の記帳や決算を上手く利用し、見込みの数値や利益に合わせた在庫管理、人材の確保を行う必要があります。日々の在庫の動きや見込みを細かく確認することで、予測できる範囲の機会損失を防ぐことができます。

機会損失回避の方法の例

では、世の中の企業が機会損失回避のためにどんなことを実施しているのか見てみましょう。 最近では、クラウドを用いた顧客管理が簡単に行えるサービスが多く展開されています。クラウドで管理されているため、外出先でも確認することができ、こまめに顧客管理をすることが機会損失回避の大きな一手となります。

顧客管理システムにより、顧客の経営状況の管理や営業への反応を一覧で見ることができれば、顧客ニーズを分類し、効率的にアプローチをかけることができます。マーケティングやセールスの無駄を省き、顧客をしっかりつかんでおくことが機会損失回避につながります。

受け手としての機会損失回避の方法

受け手としての機会損失回避

徹底した顧客管理による積極的な機会損失回避以外にも、電話転送を利用した受け手としての機会損失回避の方法があります。

電話転送とは、会社にかかってきた電話を社外でも取ることができる方法です。電話転送はIP電話というインターネット回線を用いた電話なので、社外の携帯電話にも転送することが可能です。

従来は、顧客からの電話でも担当者が外出時の際は、折り返すか伝言を受け取るしか方法はありませんでした。これは顧客の購買意欲を下げる大きな要因となります。

電話が取れないというだけで顧客は外に流れてしまう可能性があります。この可能性を最小限に抑え、購買意欲を持った顧客のニーズに応えられる転送電話は、機会損失をなくすために必要な対策と言えます。

おわりに

機会損失は記録に残すことができないので、なかなか管理しにくいものです。

しかし、何も活動しないことが利益低下につながっているという状況は、非常にもったいないことです。機会損失回避には、さまざまな方法がありますが、企業の営業体系や顧客の動きに合わせた最適な方法を導入するのが1番の近道になります。

紹介した方法以外にも、自社の無駄を見直すことが機会損失の発見につながるため、ぜひ試してみてください。