医療法人社団 爽秋会 様(転送先増設サービス)

TOP > 導入事例 > 医療法人社団 爽秋会 様(転送先増設サービス)

導入事例
医療法人社団 爽秋会 様(転送先増設サービス)

在宅医療のチーム連携システムをスムーズにした転送先増設

お客様プロフィール

医療法人社団 爽秋会 様

お話を伺ったご担当者様

医療法人社団 爽秋会 様

左より 加藤光彦様 内海純子様


「転送録」転送先増設の導入に至った背景

ボイスワープの切替の手間、登録先リストの不足が現場の障害に

医療法人社団爽秋会様では、宮城県仙台市と名取市、福島県福島市においてご自宅で療養されている患者様に対し、24時間体制の訪問診療、緩和ケアを行っています。同法人の岡部医院、岡部医院仙台では、医師10名(非常勤医師2名を含む)と看護師28名をそれぞれ3チームに割り振り、夜間と土日・祝日の患者様からの緊急呼び出しの電話に応対する体制を取っています。

医師や看護師は、在宅療養されている患者様のお宅に定期的に訪問診療・訪問看護を行っています。しかし、医療依存度が高い患者様が多く、病状の変化があった場合は当番看護師へ繋がる看護当番電話へお電話していただくよう患者様にお願いしています。看護当番電話に着信がくると、当番看護師の携帯電話へ転送されるようになっています。

「転送録」を導入した経緯は、ボイスワープの切替の手間が発端でした。運用する看護師3チームそれぞれの看護当番電話3回線を毎日、契約した電話機本体で設定するわずらわしさに加え、輪番の看護師は5名以上いるのに登録できる転送リストは5件までしかない(ボイスワープ等、固定電話の転送サービスの制約)ことがネックに。これをどうにかしたいという要望がありました。

当初は医師チームからサービス運用が始まり、転送録の利便性にご満足いただきました。そして2018年10月から看護師チームへの導入も決まりました。


導入の決め手となったポイント

現場のニーズをシンプルに実現してくれるサービスだと直感

夜間対応に従事する輪番医師や看護師は看取りを含んだ緊急コールに即座に対応できるよう、日々緊張状態にあります。夜間のコールを受けるための転送電話設定は重要ですが、毎日発生する転送先の切替作業で小さなストレスを抱えては診療パフォーマンスを下げかねません。なにか問題解決につながるサービスがないものかとインターネットで見つけたのがワイドテックさんの「転送録」でした。任意の数で転送先リストを登録できること、Web上の管理画面で設定できる手軽さは他にはないサービスでしたので、他社と比較することなく即決に至りました。

ワイドテックさんからご提案いただいたのが転送先増設サービスとオプション追加による自動化でした。利用したオプションは毎朝定刻に輪番の看護師を要員10名の中から自動で入れ替えしてアサインする「自動スケジュール機能」と、輪番看護師が通話中に着信があった場合に不在着信履歴を携帯電話に残せる「同時通話数の追加」の2つ。各3チームごとに割り当てられた3回線分を契約しました。

医療法人社団 爽秋会 様

導入してみた効果や感想

緊急対応に奔走する看護師たちの負担を緩和できた

まさに現場が抱えていた悩みをスピーディーに解消してくれるもので、大変助かりました。ボイスワープの登録リストの変更や設定は本当に手間で、それから解放されたことが大きいですね。翌月分のスケジュールも前月に一度に登録することができて、事務側の作業負担も減りました。輪番の看護師自身が急に体調を崩したり、子供が体調不良になり面倒を見るため急遽当番を代わってほしいというイレギュラーなケースもあります。今まではその連絡を受けて事務局側が電話機を操作して担当者を変更しないといけなかったのですが、転送録の導入後はパソコンやスマホから管理画面を開けばいつでもどこにいても変更ができるようになりました。看護師同士で連携を取って当番の変更設定ができるのは、とても利便性が高いサービスだなと評価できる点です。「忙しい朝にボイスワープの切替設定をするのは面倒だった」と看護師が話していたので、その負担を減らすことができたのは転送録のおかげです。

導入へのハードルの低さも魅力的でした。月額数千円程度で運用できますし、各種オプションについても1契約番号ごとに数百円から導入できるというのは非常にありがたいです。チーム要員が今後増えたとしてもその都度、転送先登録枠を増設すれば良いので管理しやすいですね。利用状況の確認や改善点、細かい要望のヒアリングといったアフターケアがしっかりされているところも、安心感があります。


ワイドテックへのメッセージ

在宅医療の現場で起こる課題の解決に期待

多様化する患者様やご家族のニーズにマンパワーで対応するには限界があるため、診療の質を下げずに適切な状況判断、対応を行う必要があります。今後は緊急性の高い患者様の電話番号をシステムで割り振り、適した転送先にコールさせる(発信者番号に応じて転送先を設定する発信者番号振分)といった細かい機能も必要になってくるかもしれません。そうした変化の激しい在宅医療業界の現場の細かな課題を解決してくれるサービスになってほしいと考えます。「かゆいところに手が届く」そんなサービスを提供してもらいたいですね。