新横浜在宅クリニック 様(順次転送サービス)
導入事例
新横浜在宅クリニック 様(順次転送サービス)
在宅医療の効率的な連携システムを実現する順次転送
お客様プロフィール
- URL:http://www.shinyoko-clinic.jp/
- 業務内容:
・在宅医療および、在宅緩和ケアなどの訪問診療
・内科・外科・消化器内科の外来診療
- 導入したサービス:「転送録」(順次転送)
お話を伺ったご担当者様


「転送録」順次転送の導入に至った背景
“医師頼り”ではなく、チーム全体で電話対応が出来ないかを模索
新横浜在宅クリニック様では、最新の医療技術を用いた在宅医療と外来診療サービスを提供されています。高齢化社会の現代において、病気を患いながら生活をする患者様が、病院で治療を完結するのではなく、医療・介護・福祉・予防医療と地域社会が連携して人間らしい生活を送りながら継続的な医療を受けられる仕組みを推進されています。
在宅療養支援診療所である新横浜在宅クリニック様では、平日の訪問診療と24時間365日の相談対応で患者様の求めで往診・看取りを行っています。対応エリアは、横浜市港北区・神奈川区全域とその周辺区。平日は診療所に電話がきますが、夜間と土・日・祝日の在宅患者の急変時の電話は、所属する医師2名で対応されていました。
限られた人数での体制ということで、いつ鳴るかも予想できない電話への対応に常に緊張がありました。万一、医師が電話を受けられないときに、別の診療スタッフに電話がつながり、カバーできる方法がないものか模索されていました。
患者・ご家族様が相談を求める1本の電話に対して、「タイムロスがなくスピーディーに対応出来るようにしたい」というのが新横浜在宅クリニック様のご要件でした。
注: 看取り=死亡期まで見守ること
導入の決め手となったポイント
“繋がらない不安”を“繋がる安心”に変えてくれた
当初は、ファーストコールに気づけるよう院長がスマートウォッチを導入したものの思ったようにいかず、電話転送で解決する根本的な方法がないかとネットで検索しました。そこでトップに表示されたのがワイドテックさんの「転送録」でした。価格帯もリーズナブルで、院長に相談したところ「まずは試してみよう」という話になり、導入に至りました。
順次転送サービスが、当クリニックが抱える課題に対してベターなサービスだと感じました。夜間と祝日の着信はこれまで通り院長が最初に受け、院長が電話に出られない状況だった場合に、医師1名、スタッフ3名に順番に転送するように設定しました。患者様からすると、「電話がつながらない」ことが一番の不安なので、“つながらない不安”を“つながる安心”に変えてくれる順次転送は、患者様にとってもクリニックにとっても素晴らしいサービスだと感じます。

導入してみた効果や感想
院長から「精神的余裕が生まれた」と好評の声が
基本的には、ファーストコールで院長が出る場合がほとんどですが、電話が取れなかった場合にはメールで着信履歴が届くので安心です。自分が電話に対応出来なかったとしても、誰かが通話したことがメールを通じて知ることができるのも安心できるポイントですね。
スタッフにバックアップしてもらえる体制となり、「順次転送を導入してから、精神的余裕が生まれた」と院長からも好評です。
転送録とICTツールの活用で良質な在宅医療が実現できた
当クリニックで訪問診療を契約している患者様は100名を超えています。医師はクラウドにアップされた患者様の病状や処方薬、直近での病態といった電子カルテの情報をスマートフォンで確認して、自宅に居ながらも、あるいは車で移動中でも連携する訪問看護師にすばやく指示が出せます。これにより患者様に関わるデータは全スタッフで共有しています。
この仕組みで、医師ではなくスタッフに転送電話がつながった場合でも、電子カルテや「電子@連絡帳」という多職種連携のグループウェアを確認して、的確な対応をすることができます。転送録とICTツールを活用し、チームが連携して最良な在宅医療サービスを提供できていると感じます。患者様にとっても安心感が大きいのではないでしょうか。
ワイドテックへのメッセージ
効率的なチーム医療の実現に期待
医師にとって「24時間の電話対応」と「緊急往診」は、やはり大きな緊張をもたらします。高齢化社会の今、ますます医療現場の人手不足が加速し、効率的な人員配置はもちろん、ICTツールを活用した情報連携システムの必要性がますます高まってきています。医師やスタッフの緊張を和らげ、医療サービスの質を確保しながら、看取りや訪問診療ができる体制を整えなくてはいけません。
そこで当クリニックは、横浜市北東部の在宅医療の仕組みを患者様にとってより良いシステムに変えていきたいと考えています。現在、24時間電話対応の訪問看護ステーションで患者様からのファーストコールを受け、在宅医の負担を軽減する連携システムの構築も検討中です。
今、在宅医療に必要なのは、着信を受けた看護師が電子カルテをチェックし、医師が訪問して診察する“緊急性を要する患者”なのか、または救急搬送が必要なのか、電話上でのアドバイスで解決できるのかを仕分ける仕組みです。ワイドテックさんの転送録が、在宅医療の効率的なチームワークを実現するサービスだと確信していますので、今後も期待しています。