TOP > コラム > 起業するならシェアオフィス?スペースを共有する際の注意点とは

起業するならシェアオフィス?スペースを共有する際の注意点とは

公開日:2017/06/19   更新日:2022/03/28
スペースを共有する際の注意点

起業文化が次第に根付き始め、手厚いスタートアップ支援が受けられる現在では、起業家を目指す方も増えています。

しかし、資金が不足しがちなスタートアップ時には自社オフィスを持たずに、シェアオフィスで会社を始める方も少なくありません。実際、東京・渋谷には、スタートアップ企業やベンチャー企業を対象としたシェアオフィスが数多くあります。

事務所を構えるよりも費用が安く、仕事をするための環境が整っていて、周りのスタートアップ企業との情報共有もできるシェアオフィスはスタートアップに向いた環境といえますが、シェアオフィスにはメリットとデメリットがあります。今回はオフィスでスペースを共有する際のメリットや注意点をご紹介します。

シェアオフィスのメリット

シェアオフィスのメリット

シェアオフィスの主なメリットとして、「人脈を築ける」「低コスト」「立地条件が良い」の3つが挙げられます。

【メリット1】人脈を広げられる

シェアオフィスを利用する1番のメリットは、同じスペースで働く人たちとのコミュニケーションを取れることです。 シェアする企業が同業種の場合はライバルとして刺激を受け、異業種の場合はコラボレーションによる新しいビジネスモデルを生み出せるなどのメリットがあります。コネクションを広げて大きな仕事につなげやすいことも魅力です。

【メリット2】低コスト

自前のオフィスを構える場合、家賃や光熱費など毎月の固定費がかさみます。しかし、シェアオフィスであれば、毎月定額料金でオフィスを利用できます。また、冷蔵庫やコーヒーサーバーなどの設備をシェアできるなど、オフィスでの過ごしやすさにも配慮されています。

【メリット3】立地条件が良い

交通の便が悪い場所にオフィスを構えると、通勤や来客時に不便が生じます。その点、多くのシェアオフィスは立地条件に優れた場所にあり、クライアントとの商談や採用面接には好都合です。立地の良さは会社に対する信頼感にもつながります。

シェアオフィスのデメリット

シェアオフィスのデメリット

さまざまなメリットを持つシェアオフィスですが、複数の企業とフロアを共有するため「集中しづらい」「セキュリティ面での不安」などのデメリットもあります。

【デメリット1】集中しづらい

大勢で1つの空間を共有するシェアオフィスでは、他人の目が気になる方にとっては仕事に集中しづらい環境かもしれません。個室を用意しているシェアオフィスもあるため、自分にあった環境を見つけましょう。

【デメリット2】セキュリティ面が甘い

シェアオフィスは自社の関係者以外の大勢の人が出入りするため、機密情報の扱いには細心の注意を払う必要があります。

会社の情報を守るために、まずPCには容易に推測できないパスワードを設定してください。席を立ったときはPCにロックがかかり、パスワードを入力しない限りPCを操作できないように設定します。次に、PCのディスプレイにプライバシーフィルターを貼るなど、PC画面が周囲に見えないよう工夫しましょう。

【デメリット3】自宅の電話を受けることができない

自宅を会社連絡先にしている場合、シェアオフィスにいると自宅にかかってくる電話を受けることができません。ただし、順次転送サービスを利用すれば自宅の電話をオフィスで受けることができます。

電話転送切り替え操作をスケジュール予約できるサービスを導入して、オフィスにいる時間帯だけ電話転送するということも1つの方法です。  

おわりに

スタートアップを考える方の中には、シェアオフィスの利用を検討している方も多いでしょう。会社が軌道に乗るまでの間、シェアオフィスの活用によって毎月の固定費を抑えることができます。また、他社とのコミュニケーションも活発であるため、自分の事業を広げるチャンスが生まれるかもしれません。

仕事の環境やセキュリティ面では注意が必要な点もありますが、工夫しながら快適な環境を整えていきましょう。