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自動化で電話対応を効率化

固定電話の転送設定を徹底解説!
自動化で電話対応を効率化

公開日:2024/07/29   更新日:2025/09/25

メールやチャット、メッセージアプリなど、ビジネスにおけるコミュニケーション手段は多様化していますが、アナログなツールだと思われがちな「固定電話(ビジネスフォン)」もスマートフォン連携やクラウド化によってその重要性を増しています。

特に、固定電話にかかってきた電話を、個人の携帯電話やスマートフォン、あるいは別のオフィスの内線に転送する「電話転送」は、場所を選ばずにビジネスコミュニケーションを継続できる強力なツールです

多忙なビジネスパーソンにとって、重要な電話を逃すことは大きな損失に繋がりかねません。とはいえ、「操作は難しい?」「転送設定を忘れてしまったら?」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「大事な電話を逃さない」「余計な負担を減らす」――そんな理想の電話対応を実現するための電話転送の仕組みや特長、ポイントをご紹介します。

転送電話とは?固定電話の転送方法や転送設定自動化のやり方を紹介
目次

電話転送とは?基本の仕組みと利用シーン

電話転送とは、特定の電話番号にかかってきた着信を、あらかじめ設定した別の番号に自動でつなぐ仕組みのことです。

たとえば会社の固定電話にかかってきた電話を担当者の携帯電話へ転送することで、外出中でも重要な連絡を受けることができます。ビジネスにおいて利便性を高め、業務効率化に役立つサービスとして広く活用されています。

電話転送の主な活用シーン

  • 固定電話から携帯への転送:外出先でも会社宛の電話を受け取れ、重要な連絡を逃さない
  • 営業担当者の顧客対応:商談や移動中でも問い合わせを逃さず、機会損失を防ぐ
  • リモートワークでの活用:在宅勤務でも会社番号で着信でき、オフィスと同じ体制で業務を継続できる
  • 電話受付代行業での利用:営業時間外の着信を代行業者に転送し、消費者からの問い合わせ対応を任せることで、機会損失を防ぐ
  • 休日・夜間の対応:勤務時間外も重要な連絡を受けられ、緊急時の対応が可能になる
  • 介護・看護の緊急連絡:急を要する連絡を確実に担当者へつなげ、現場の安心につながる

電話転送の種類と特徴

固定電話の電話転送には、大きく2種類があります。

即時転送(無条件転送・自動転送)

「即時転送」は、ある電話番号にかかってきた電話を別の指定した電話番号へ自動的に転送する機能です。この方法は外出先で電話に応答できない場合や、特定の人に電話を直接転送したいときに非常に有効です。

条件付き転送

条件付き転送は特定の状況に応じて転送を行うもので、不在時や電話に出られない場合に活用されます。会議中や運転中なども、条件付き転送が活躍します。

(電話転送の種類と特徴)

種類 特徴 主なメリット
即時転送(無条件転送・自動転送) 着信をすべて別の番号に転送 顧客対応を迅速化できる
条件付き転送 不在・話し中・特定時間など条件に応じて転送 効率的に電話対応ができる

いずれの方法も、自動的に別の電話番号に転送することで、重要なビジネスチャンスを逃さずに済む可能性があります。


導入前に知っておきたいメリットとデメリット

電話転送には、重要な連絡を逃さず対応できるという大きなメリットがある一方で、設定の手間や追加費用といった注意点もあります。ここでは、導入前に知っておきたい利点とデメリットを分かりやすく整理します。

メリット:連絡の見逃しを防ぎ柔軟な対応を可能に

固定電話に転送設定をすることで、どこにいても着信を受け取れるため、重要な連絡を逃さずに対応することができます。特にビジネスシーンでは即時対応が求められるため、有効性が高く、ビジネスチャンスの損失を防げます。

さらに、電話転送は以下の点でも大きなメリットを発揮します。

顧客対応の改善

・どこにいても電話が受けられるため、対応の遅れや取りこぼしが減る
・他のスタッフが代理で受電し、必要な情報を伝えることで、サービス品質を高め顧客満足度が向上

業務効率の向上

・問い合わせ内容に応じて適切な部署や担当者に転送できるため、対応コストやロスを減らすことができる
・リモートワークや在宅勤務、医療現場のオンコール対応でも円滑に運用できる
・台風などの災害や出勤が難しい状況でも体制を維持でき、事業継続(BCP)に貢献する

ビジネスの競争力向上

・新規問い合わせや商談依頼などの重要な電話を外出先でも受けられ、ビジネスチャンスを逃さない
・オフィスに誰もいない時でも着信を逃さず対応でき、顧客からの信頼を得やすい
・「いつでも繋がる」という安心感が、企業や店舗のイメージアップにつながる

デメリット:設定の複雑さと追加費用の可能性

電話転送は便利な一方で、以下のようなデメリットがあります。

設定が複雑

・初めて利用する場合、手順が多く分かりづらいことがある
・固定電話では「特定のコード」を入力する必要があり、覚えるのが負担になる場合がある

転送の切替作業に手間がかかる

・時間帯や勤務状況に応じて手動で切り替える必要があり、運用負担になる
・切替を忘れると着信を逃すリスクがあり、重要な連絡を取りこぼす可能性がある

追加費用が発生する可能性

・一部サービスでは、電話転送の利用に追加料金が必要
・携帯電話では、転送を有効化すると月額料金が加算される場合がある

このように、電話転送の利用には設定の手間や費用面での課題があります。導入を検討する際には、事前にサービス内容や料金体系を確認しておくことが大切です。


最近では、クラウド型の仕組みや自動化サービスを活用することで、設定作業を簡単にし、運用負担を軽減することも可能になっています。こうした工夫を取り入れることで、不必要なトラブルや予期せぬコストを避け、より安心して電話転送を利用できるようになります。

導入前に知っておきたいメリットとデメリット


電話転送の設定方法

固定電話からの転送設定は一般的にNTTボイスワープなどの電話番号発行元のサービスや通信キャリアの転送サービスを使うことが多く、携帯電話では端末で転送設定を行う他、各キャリアのサービスを使用することもできます。

固定電話での事前設定(プロバイダー)

プロバイダーのサービスを利用する場合、特定の番号へダイヤルし、転送先のリスト番号や電話番号を登録することで設定が完了します。事前に転送先を登録しておくことで、スムーズに運用できます。

(参考)「転送録」のWebサイトでは、ボイスワープをはじめとする主要プロバイダー(サービス)の固定電話転送設定方法についてご紹介をしています。こちらをご覧いただいただくと、転送設定の手順を理解いただけます。ご参考ください。

キャリア別の転送設定方法はこちら

固定電話での設定(電話機)

転送を開始・停止したいときや、転送先の番号を変更したいときには、電話機から操作します。転送の切替処理は都度電話機で行う必要があるため、運用上は手間がかかり、切替忘れのリスクも生じます。


固定電話の転送設定にお悩みなら「転送録」

固定電話の転送設定は、キャリアやサービスごとに操作方法が異なり、コード入力など煩雑に感じることもあります。

最近では、クラウド型サービスや自動化ツールを活用することで、より簡単に転送設定を管理できる方法も登場しています。その一例が、当社が提供するクラウド型多機能電話転送サービス「転送録」の「電話転送切替」です。

電話転送切替は、NTTボイスワープなどの転送設定を 自動化・スケジュール化 できるクラウドサービスです。手作業をなくすことで、業務効率を高め、設定忘れによるミスも防げます。
主な特長は次の通りです。

  • 転送設定の自動化:毎回の手動操作が不要になり、作業負担を軽減
  • スケジュール管理:時間帯や曜日に応じた切り替えが可能
  • 複数拠点の一括管理:本社でまとめて制御でき、回線数が多いほど効果大
  • クラウド型サービス:専用機器や工事は不要、インターネット回線だけで利用可能
  • 明確な料金体系:1契約番号あたり月額10,000円(税別)と分かりやすい価格設定

日々の電話転送設定業務に課題を感じている方はぜひ、「転送録」の導入をご検討ください。
サービス紹介:クラウド型多機能電話サービス「転送録」Webサイトはこちら


固定電話の転送設定にお悩みなら「転送録」


電話転送のよくあるトラブルと解決策

固定電話の電話転送の設定や利用中に発生する問題へのトラブルシューティングの一例をご紹介します。

転送設定ができない

転送の設定がうまくいかない場合には、まず電話のマニュアルやキャリア(プロバイダー)が提供するオンラインガイドを参照することをお勧めします。特に固定電話や携帯電話(Softbankやドコモなど)での転送設定は、プロバイダー毎に手順が異なるため注意が必要です。例えば、NTTのボイスワープの場合、設定には特定の番号入力や、ネットワーク暗証番号の入力が必要です。設定を見直し、正しい手順を確認した後、問題が継続する場合はサポートセンターに問い合わせるのが最も確実です。

転送解除ができない

転送の解除についても、転送の設定と同様に手順が確立されています。例えば、Softbankの転送サービスを利用中であれば、特定のコード(例:142→解除コード)を入力する方式があります。これもプロバイダーごとに異なりますので、詳細はキャリア(プロバイダー)ごとのサービス利用ガイドを参照してください。

問合せは各キャリアのお問い合わせ番号へ

クラウド型多機能電話転送サービス「転送録」を提供する当社(株式会社ワイドテック)では、各キャリア(NTT・KDDI・ソフトバンク等)が提供するサービスの問い合わせ受付は行っておりません。

「転送録」では、転送録のサービスに関する問合せのみ受け付けています。
各キャリアが提供する問合せ番号へお問合せください。

ボイスワープ設定方法
(アナログ)
ボイスワープ設定方法、操作方法、その他ご不明点は、下記NTTの番号へお問い合わせください。
0120-116-116
INSボイスワープ設定方法
(ISDN回線)
ボイスワープ設定方法、操作方法、その他ご不明点は、下記NTTの番号へお問い合わせください。
0120-116-116
ひかり電話ボイスワープ設定方法 ボイスワープ設定方法、操作方法、その他ご不明点は、下記NTTの番号へお問い合わせください。
0120-116-116
ソフトバンク多機能転送サービスの設定方法 ソフトバンク多機能転送サービスの設定方法、操作方法、その他ご不明点は、下記ソフトバンクの番号へお問い合わせください。
0088-221-221
または
0120-917-221
KDDI着信転送設定 KDDI着信転送設定、操作方法の詳細、その他ご不明点は、下記KDDIの番号へお問い合わせください。
0077-7007
または
0120-921-919

また、以下のような質問も、上記でご紹介した各キャリアが提供する問合せ番号へお問い合わせください。

  • 転送設定をしたが、電話が転送されない。
  • 転送中の電話がどの番号からかかってきたか確認する方法はあるか?
  • 移動中に転送設定を変更する方法は?
  • 転送先の電話機が応答しない場合、どうなるのか?

電話転送のよくある質問(FAQ)

Q1. 転送先に設定できる番号に制限はありますか?
A. 一般的には国内の固定電話や携帯電話番号を設定できます。ただし、国際電話や一部のIP電話への転送は制限される場合があります。利用しているキャリアやサービスの規約を確認しましょう。

Q2. 転送中の通話料金は誰が負担しますか?
A. 通常、転送を設定した側(発信元回線の契約者)が負担します。例えば、オフィスの固定電話から社員の携帯に転送した場合、その転送にかかる通話料はオフィス側に請求されます。

Q3. 転送中に相手が話し中だった場合はどうなりますか?
A. 設定内容によって異なります。
「即時転送」の場合 → 転送先が話し中なら発信者は話し中音を聞きます。
「条件付き転送」の場合 → 別の番号に転送する設定も可能です。

Q4. 複数の転送先を登録できますか?
A. 標準のキャリアサービスでは1件のみ登録可能なことが多いです。ただし、クラウド型サービスや多機能転送サービスを使うと、複数の転送先を設定したり、時間帯によって転送先を切り替えることもできます。

Q5. 設定がうまくいっているか確認する方法はありますか?
A. 最も確実なのは「テストコール」です。別の電話から実際に発信し、正しく転送されるかを確認しましょう。


まとめ:電話転送をより効果的に活用する方法

電話転送は、正しく設定・運用することで連絡の取りこぼしを防ぎ、スムーズな顧客対応を実現できる便利な仕組みです。外出先でも重要な電話を確実に受けられるため、ビジネスの効率化と信頼性向上につながります。

既に電話転送を活用している方や、より便利な方法を探している方は、クラウド型サービスによる自動化も選択肢のひとつです。当社の「転送録」では、転送設定の切替を自動化・スケジュール化できる「電話転送切替」を提供しており、設定忘れや作業負担の軽減に役立ちます。気軽にお試しいただける無料トライアルもご用意しています。


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